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ほむ月記

傲慢すぎて狐からバターになる

怪作アニメ「けものフレンズ」を見た。

アニメ「けものフレンズ」、全12話を視聴しました。

 

僕は名前を聞いたことのあるTVアニメが放送開始される際には、とりあえず見てみるかという軽い気持ちで録画予約をします。

この作品はアニメに関する事前情報を全く仕入れずの視聴だったため、第1話ではCGアニメであることにまず驚き、動きの少ない画やのんきな会話のテンポに息を飲むという、決して良くない意味で衝撃の作品だという印象を受けました。

その印象は2話、3話と話を進めるうちに一転し、けものフレンズの世界が、ジャパリパークが愛おしくて仕方がないまでになりました。

そして、このアニメがただただ好き、愛おしいという感覚が、「面白い」に変わったのは4話ごろだったかと思います。

そうして抱いた期待感は衰えることなく続き、けものフレンズはそれに最終話までをもって応えてくれました。

 

可愛らしいデフォルメを施されたキャラクターによるアニメーションですが、ごく少人数での製作ということもあり、派手な動きは少ししかありません。それでも人を惹きつけてやまなかったのはやはり脚本の上手さでしょう。

考察を促す謎を小出しにし、何気ない発言や行動が後に響くよう回収してみせ、最後には皆が幸せになるよう救う。

視聴者の期待感を見事に勝ち取ったのではないかと思います。

 

ただ、魅力的なシナリオのみがヒットの要因では無いでしょう。

一本芯の通った脚本が活きてくるのは話が進んでからですし、どんなに丁寧で上手かろうと埋もれてしまう作品はいくらでもあります。

その中でけものフレンズが多くの人に観測されるまでを支えたのは、動物らしさを可愛く表現したアニメーションと、それが引き起こしたネットミームではないでしょうか。

 

実際のところ、僕は脳が蕩けて癒されるようなあのアニメーションも大好きですし、人をぐっと引き込み考察をしてしまうようなあの世界とシナリオも大好きです。

どちらの楽しみ方が正しいという事はありませんし、どちらが欠けても成立しなかった。

俗な言い方をしますが、奇跡に近い作品だと思います。

特殊な製作現場、他展開とのタイミング、オリジナルアニメとしての特徴が複雑に絡み出来上がった偶然の産物でしょう。

 

 

 

と、ここまでヒットの理由を考えたりしましたが正直僕は他人の物言いに対してあまり興味が無いので、僕はこのアニメを見つけられて楽しむ事が出来た、それだけでとても幸せです。(飽きた)

 

たつき監督が脚本やコンテを一手に引き受け管理する姿勢、それを許したある意味贅沢な製作現場が、無駄なシーンの無いアニメーションを作ったのかもしれない。

カットの管理を分散させないことで一本の小説のような伏線の張り方、回収の仕方を見せてた。

木登りのシーンも崖を飛び降りるシーンも、サーバルの息切れも紙飛行機もかばんちゃんとサーバルちゃんの関係を補強するように響き、ゲートの存在もセルリアンに襲われた者の悲鳴も謎として尾を引かせる。

1話だけでもまだまだ挙げきれません、すごいアニメを見たなあ……

気付きを記録したいけれどきりが無いのでここまで。

ガイドブックとBDを待とうと思います。